2004年12月29日水曜日

finalventの日記:日本の農村というか地方は、倫理的に荒れている



finalventの日記
日本の農村というか地方は、倫理的に荒れている。その荒れは性的なものにも現れているようだ。
するどい指摘だ。

背景としてなにがあるのだろう。いろんな仮説を立てそれぞれを検討することが必要。こんなことが考えられる:
  1. 経済的に豊かになったけれど、自分でその豊かさを達成したわけではないので、農村のワーク・エシックスが劣化した。
  2. 戦後新民法が公布されて60年。しかし農村では依然として旧民法が支配している。この矛盾が倫理観を崩壊させた。
  3. 引きこもりをするだけの物質的・物理的スペースに恵まれている。
  4. 旧社会の重圧が重く若者にのしかかってきており、若者が屈折してしまう。
  5. 刺激的な遊び場が少ないので、どうしても欲望が内にこもる。

その他にもいろいろ考えられるのではないか。やっぱり若者は地方に引きこもらないで新宿に出てこようよ。自由が得られるよ。

2004年12月17日金曜日

Audi A4 Cabriolet にどうやってチェーンを付けるか



Audi の説明書では A4 Cabriolet にはチェーン装着不可となっている。17インチホイールに235ミリのラジアルタイヤを装着しておりサスペンションとのクリアランスが極端に狭いためだ。でもスタッドレスタイヤだけではどうしても不安が残る。ヤナセ担当者を叱咤激励してようやく便法が見つかった。本邦初公開のノウハウを惜しげもなくご披露する。

車が新しくなったので最近遠出することが多い。日本は狭い国なのでちょと行くともう山。山には雪が降る。冬の準備としてスタッドレスに履き替えると同時に万が一の保険のためにチェーンを用意することとした。でもこれは出来ないという。アウディ・ジャパンの公式見解は「A4 Cabriolet はチェーン装着不可」というもので異論はがんとして受け付けない。北海道でもチェーンはしていないという。でもやっぱりチェーンはほしい。ヤナセに協力して貰って便法を見つけた。
  1. Audi A4 Cabriolet の標準タイヤは 235/45R17 だがこれを 205/55R16 に替える(BRIDGESTONE REVO1 スタッドレス)。タイヤ外径の変化は2%以内でありスピード計には影響しない。これでクリアランスが1センチほど余分に増える。
  2. その狭い幅に入るチェーンを探す。Terzo 9mm 金属チェーン (KLACK&GO9 VK9) がギリギリに入ることがわかった。このチェーンは非常にコンパクトでトランクのスペースを取らない。装着も簡単。ケースがスクレーパーとシャベルとしても使えるようになっている。以上

これで何処にでも行けることになった。いつ雪が降ってももう安心だ。

2004年12月14日火曜日

「農業問題に国民がもっと関心を持つべきだ。さもないと自民党と農協、農水省の狭い世界だけで議論が進められる」(山下一仁)



農業問題についてちょっとでもまともな疑問を書こうものなら、たちどころに「農村オ タク」たちの集中的な個人中傷攻撃を受けるのが日本の現実。こういうことについては日本には「言論の自由」がないようである。散人も別に正義のために自分 を犠牲にしようという高尚な志はないので、最近は農村オタクたちの攻撃を避けるために、農業・漁業問題については口を閉ざすことにしていた(犠牲になるの は散人以外の一般国民であるのでわざわざ口を出すことでもないと思って)。でも今日、さるブログの読者から、どうして最近農業問題について口を閉ざすよう になったのかとのお叱りを受けた。散人には日本国民のためにというような高尚な志はないにしても、このままではあわれな一般国民はいよいよ彼ら「農村オタ ク」達の食い物になるだけのようなので、少しは事実関係だけでも紹介することにする。

12月12日の日経新聞で農政改革についてのとてもいい解説記事が出ていた。全般的 に「またしても彼ら(農民)にやられてしまった」というトーンで書かれているが、日本国民にとってはとても大きな敗北が現実のものとなりつつある。日本の 改革はこれで十年先送りされたことは事実。ツケを払うのは都市住民。

概略(部分抽出で)紹介する:
  1. 担 い手は補助金:国内の農業は国策として戦後長い間、手厚く保護されてきました、農家には補助金が支給されてきました。このままでは国内農業は衰退しかねま せん。今回の改革の焦点は農地の効率的な利用を促進することです。でも農業制度については企業による農地取得の解禁は今回も見送られることで決着する見通 しです。
  2. 衰退に歯止めを:農政改革が急務なのは、高い関税で守り消費者に負担を強いているにもかかわらず、農業の衰退に歯止めがかからないからです。農産物を作っていない土地と耕作を放棄している土地を合わせると栃木県と群馬県に匹敵する土地が余っていることになります。
  3. 線引きをめぐり対立:国はこれまで農家全体の8割を占める兼業農家にも補助金を出してきました。これを改めようというのは見直しの焦点ですが、農 家の規模の線引きをめぐって関係者の意見が対立しています。線引きを曖昧にしてしまうと支援対象が際限なく広がる可能性もあります。でも(農業団体の反対 のために)コメは対象外となりました。
  4. 経済産業研究所山下一仁氏:農政改革は国民がもっと関心を持つことが重要です。自分たちは関係がないと思ってしまうと、自民党の一部と農協、農水省の三者という狭い世界だけで議論が進められてしまいます。

一 般国民は「自分たちは関係ない」と無関心を決め込むことで「自分達が「農村オタク」達にぼられることになる、余分なコストを支払わされているのだ、そのお かげで都市住民は搾取され農村は不労所得を得ている、こういうしっかりした現実認識を都市住民が持つことが重要なのですが、まだまだ都市住民の意識は、彼 らの宣伝に騙されているのか、低いようです。このままでは日本国の民主主義は一向に 発展しない。目覚めよ、都市住民。ナイーブさを捨てよう。搾取される のはやめよう。農村の宣伝にだまされるのはやめ、日本の将来のために何が重要なのか真剣に考えよう!

2004年12月2日木曜日

Audi A4 Cabriolet ロードテスト



先週からアウディ・カブリオレで長距離を二本ほどぶっ飛ばしたり山の中のオフロードみたいなのも試して遊んでいる。

感想二三:
  1. とにかく速い! 高速では驚異的。知らないうちにトンでもないスピードに上がってしまう。100キロを超えるあたりから特にすごい。アウディ社の社長はスピード狂と言うことだが、納得。最高時速は210キロだが、これはカタログ性能だけじゃないと実感(もちろん試さなかったが)。どんな車にもまず負けない。
  2. 屋根を下ろして高速を走ると結構風の吹き込みがきつい。その点はローバーの方がよかった(ローバーはボディーの補強用と乗員保護をかねてフレームバーが一本入っているのでこれがウインドブレーカーの役割を果たしていたようだ)。高速をオープンで走るときは付属のウインドブレーカーを取り付けることをおすすめ。これでほとんど風は吹き込まなくなるので、ほとんどセダンと変わらなくなる。後部座席に書類を裸で置いておいても飛ぶことはない。
  3. 停止時、低速からの加速はちょっとのんびりしている。アウディのマルチトロニックという無段階変速を採用しているためだ。急発進するためにはアクセルをかなり踏み込むか、マニュアルモードにする(無段階変速のくせにマニュアルシフトが出来る。5000回転あたりまで一速で無理なく音もなく一気に引っ張れる。そうすると座席の背もたれに身体が押しつけられる加速感を味わうことが出来る。これは楽しい)。
  4. ハンドルの切れはとてもよい。目一杯ハンドルを切って回転させてもその後の揺れ戻しがなくぴたっと狙った位置で止まる。FFならではの直進性にすぐれているが、同時にガッガッと車線変更も出来る。地面に吸い付くような走行性。いいですよ。
  5. 急傾斜の坂道(8%程度?)を低速で登るのは苦手のようだ(マルチトロニックのせい)。ふわふわしか感じで登る。ドイツにはへんな坂道はないのだろう。また砂利道の急傾斜でみごと前輪を空回りさせてしまった。オフロードには不向きかな。
  6. 灰皿の気密性が悪い。デザインは良いのだがリビングに置いてある灰皿という感じ。消さないで吸い殻を放り込んでフタをしても消えない。おまけにすぐにいっぱいになる。シガレットライターの一がヘンなところにあって(サイドブレーキの後ろ)不便。ドイツじゃスモーカーは冷遇されているのだ。
  7. 後部座席の背もたれがやや直立している。4人で乗るにはローバーの方が良いぐらい。トップをトランクに収納しなおかつトランクスペースを十分確保しているので、その分後部座席にしわ寄せが來ている。でも一二時間であれば、十分辛抱できる広さ。ソアラのペットしか坐れない後部座席より数段上。
  8. トップがトランクにはいるので、後部視界は最高によい。バックミラーとサイドミラーだけで死角はほぼゼロ。安全運転が可能。前方の視界はフロントウインドウ幅が狭いのだが、これが逆にかえってよい。注意を前方に集中させることができるしサイドバーを車幅位置の確認にも使える。
  9. 電動トップの格納に30秒かかる。ローバーは20秒だった。トランクに格納する作業が余分になっているからだが、交差点で信号待ちの間にトップの上げ下ろしはちょっと無理。
  10. 空調はトップの開閉状態にあわせて自動調節。これはとても快適。
  11. 前後左右のAPS(音波距離探知計)は始めて使ったが、結構便利。
  12. サイドが乗員の安全を考えて高くなっている。最近の車は皆こんな感じだが、片肘をサイドウインドウにかけてだらしない運転をすることができなくなった。これちょっと不満。
  13. カーナビについては既に書いたとおり、頭が良い。おまけにちゃんとコンソールに埋め込み式になっているので、不細工じゃない(サーブの場合は外付け取り付けとなっている。カッコワルイ)。

以上が素人の感想。プロのロードテスト・レポートには次のようなものがあるのでご参考まで。アメリカのモーター誌でもメルセデスやサーブより良いと絶賛されている(アメリカで売られているアウディはちょっとパワーがあるタイプだが)。

Road Test: Mercedes-Benz CLK320 vs. Audi A4 3.0 CVT vs. Saab 9-3 Arc 

アウディに乗る人がもっと増えればいいね。都市部では貴婦人、高速道路では化けの皮を剥がしたサラブレッド。圧倒的におすすめできる車。

Posted: Thu - December 2, 2004 at 05:23 PM   Letter from Yochomachi   Cabriolet   Previous   Next  Comments (3)